襖には引き(片引き、引き分け、引き違い)、開き(片開き、両開き、観音開き)、倹飩(けんどん)、嵌めごろし(はめごろし)の開閉様式があります。
引き
片引き
1本の溝に1本の襖が入るもので、「一本引き」ともいう。
引き分け
1本の溝に2枚立として入れたもので左右に引き分けるもの。
引き違い
2本以上の溝に入れ、引き違えることが去るもの。
開き
片開き
1本の襖の片側に丁番を取り付け、その反対側に取っ手をつけたもので、開閉して使用する襖。
両開き
2本の襖を手前に引いて使用する襖。観音開きと呼ばれるものもある。
観音開き
2枚、3枚、あるいは4枚ずつの襖が左右に吊られていて、折りたたんで開くもので仏壇に多く使われている。
倹飩(けんどん)
上下に上げ下げして取り外すことのできる小襖のこと。
嵌めごろし(はめごろし)
壁に取付けたままで、開閉のできない襖のこと。
参考文献「襖考」